五、大井玄洞翁等の応援 第五章 組合創立当時の苦心

五、大井玄洞翁等の応援

故大井玄洞翁は小石川選川の区会議員、 府会議員として、 小石川区発展の為めには尠なからざる力を尽した人であったが、故秋本鉄五郎氏と親交あり、氏が白山発展の為め三業指定地の許下を得可く寝食を忘れて奔走せしに同情を寄せ、其の溢るゝが如き熱と誠とを以て氏に応援し、大に当局を動かす処あり、白山三業をして遂に今日あらしめた素囚に大なる功労あった人である。 秋本鉄五郎氏が翁に酬ゆる為め株式組織当時に当り、翁を監査役の地位に据えたのは所以なきにあらずである。 不幸今や亡きも秋本氏の令息平十郎氏が翁の後釜として先般府会議員に当選したのを知れば定めし地下に瞑するであらう。