白山繁昌記
三、大鯉夫婦の放生会 第七章 余録
三、大鯉夫婦の放生会 利根川より瓢箪池へ 慥か大正四年頃であつたと記憶する。...
四、故参芸妓の昔語り 第七章 余録
四、故参芸妓の昔語り 八重子、メ吉、小糸、稲三姐さん連 白山花街の古参芸妓として嘗つては御客様連からヤンヤと喝釆された腕達者芸達者の八重子姐さん、〆吉姐さん、小糸姐さん、稲三姐さん等は何んと言つても白山草分の珍宝である。否活字引である。一夜島田支配人の肝入りで、此等の姐さん連からいろヽの昔話を聞く。...
五、琵琶湖々上の心中 第七章 余録
五、琵琶湖々上の心中 香りの高き白百合の吉子 『一番香りの高い花を手向けてよ』との遺書を残して琵琶湖々中の藻屑の露と消えた芸妓吉子は白山花街の三河家の養女であった。...
六、桜の枝が折れた写真に喫驚 第七章 余録
六、桜の枝が折れた写真に喫驚 大正博出演の思出ばなし 『大正博覧会出演の折りは白山芸妓が、世の中に知らるゝ最初の第一歩であったから、三業組合は勿論、芸妓連の意気込みといふものは、白熱以上であった。...
七、見番開きの新曲 第七章 余録
七、見番開きの新曲 白山三業株式会社現在の事務所は、大正十三年七月二十五日新築落成式を挙行したのであるが当日白山芸妓組合連中の出演した『新曲甲子の里』は島田支配人の作詞かゝるものであるが、作詩は左の通りである。 『新曲甲子の里」...
八、御大礼記念国産博へ出演 第七章 余録
八、御大礼記念国産博へ出演 橘弁慶、相生獅子 白山三業では昭和三年四月、上野公園に開催の御大礼記念国産振興東京博覧会を機とし、撰披き芸妓多数出演したが、其のプログラム左の如し。...
九、『白山ぶし』 第七章 余録
九、『白山ぶし』 ………野口雨情氏作詞……… 情熱詩人野口雨情氏は、白山三業の為め左記の作詞を寄せたが、作曲は藤井清水氏のものしたものである。...
一〇、白山三業演芸部 第七章 余録
一〇、白山三業演芸部 白山三業株式会社演芸都では、左の師匠連あり、一同熱心に芸妓連を指導教授して居る。 白山三業株式会社演芸部...
一一、白山三業年中行事 第七章 余録
一一、白山三業年中行事 白山三業株式会社の年中行事と目す可きものは右の通りである。 一月元且 会社関係者名刺交換会...
一二、芸妓の健康診断 第七章 余録
一二、芸妓の健康診断 白山三業株式会社にては常に所属芸妓の健康増進に注意し、左記の二医師を嘱託医として毎月二回二十日を以て所属の全芸妓の健康診断を行って居り、時々衛生講話会を開いて其衛生思想の涵養に努めて居ります。 医学博士 神林悌一...